
年間のスケジュール
12月31日決算の会社であれば、1月から決算と監査の準備に入ります。監査報告書の完成後、事業年度末から四か月以内に株主総会で財務諸表を承認し、総会後一か月以内に商業開発局へ提出します。法人税PND.50の期限は年度末から150日。これらは相互に連動しているため、一つ遅れると後続すべてが押します。当事務所は1月の時点で三つの日付を逆算した表をお渡しします。
監査人が必ず尋ねる四つの科目
一つ目は株主・役員貸借:契約書と利息の取り決めがあるか。二つ目は棚卸資産:期末の実地棚卸表と第三者の立会記録があるか。三つ目は収益の期間帰属:期末前後数日の請求書が期をまたいでいないか。四つ目は関連者間取引:価格の根拠を説明できるか。監査修正の多くはこの四つに集まるため、四半期ごとに自己点検し、足りない書類はその期のうちに補います。
親会社の連結用に用意する資料
タイ語と英語の監査報告書に加え、日本の親会社へ連結報告が必要な場合は、期末レートと期中平均レートの二本立てで円換算した調整表、関連者間取引の明細、そして当期の重要な会計判断とその理由を記した日本語の要点メモを用意します。親会社の監査法人がそのまま引用できる形にしておくと、往復の質問が大幅に減ります。
休眠会社にも提出義務があります
売上がない会社でも監査と提出は必要で、作業量が小さいだけです。営業していないから何もしなくてよいと考え、清算や事業再開の段になって数年分の未提出が判明する例は珍しくありません。過年度の追完は古い年度から順に整理します。提出の順序が入れ替わると差し戻されるためです。
確認可能な公的情報源
以下のリンクは、法令・申告規則を公表するタイの所管機関に直接つながります。
- 1. Accounting Professions Act B.E. 2547 (2004)
The professional framework, CPA registration, the code of ethics, and the power to issue accounting standards.
- 2. Accounting Act B.E. 2543 (2000)
The duty to keep books, the qualifications of a bookkeeper, retention periods for records, and the filing deadline for financial statements.
- 3. Thai Reporting standard applied by entities without public accountability (NPAEs)
The reporting framework most SMEs use, covering revenue recognition, inventories and property, plant and equipment.
タイの会計・税務に関するよくある質問
タイで法人を運営される日本企業向けに、記帳代行、VAT、社会保険、決算のポイントをまとめました。料金は取引量に応じた個別見積りです。コールセンターまたは LINE よりご相談ください。
タイ法人の毎月の申告義務は何ですか。
VAT登録事業者は原則として毎月PP.30を提出します。源泉所得税は給与ならPND.1、その他は受取人・所得の区分に応じてPND.3、PND.53、PND.54などを確認します。PP.はVATの様式で、PND.とは別です。社会保険は登録・加入状況と当月の賃金から申告・納付義務を確認します。すべての法人に同じ月次様式が必要とは限りません。
日本語でのやり取りは可能ですか。
希望する報告言語と連絡方法を担当者に伝え、対応可能な範囲を確認してください。日本本社向け資料はタイの法定帳簿・申告書と区別します。日本語の請求書や契約書がある場合も、取引の証拠や現地の記載要件が不足しないかを確認する必要があります。
設立直後で売上がない場合も申告は必要ですか。
タイの有限会社は、売上がなくても帳簿と年次決算の義務が原則として残ります。VAT登録済みなら売上のない月もPP.30を提出しますが、仕入VATや繰越額までゼロとは限りません。源泉税などの月次申告は支払内容から確認します。年次のDBD提出とPND.50は別の期限で管理し、遅延の負担も税額や違反内容ごとに確認します。
駐在員の給与計算と源泉徴収はどう扱いますか。
国内外の支給額、タイでの勤務、居住状況、雇用契約を整理して税務上の扱いを確認します。海外から支払われる給与が一律に非課税になるわけではありません。給与計算、源泉税、社会保険の対象と実際の支払額を分け、委託範囲と申告担当を契約前に確認してください。
監査は毎年必要ですか。
タイの有限会社の年次財務諸表は原則として公認会計士の監査対象です。帳簿作成、独立した監査、総会承認、DBDへの提出、PND.50の法人税申告は別の手続きです。他の法人形態の監査要件を有限会社と同一視せず、監査人の選任と業務範囲を確認してください。
依頼の流れと必要資料を教えてください。
登記書類、VAT 登録の有無、直近の帳簿または銀行取引明細、従業員数をご共有ください。作業量を確認したうえで個別にお見積りします。定額の料金表は掲示していません。
業務開始前に確認する成果物と地域窓口
記帳、申告、年度決算、本社向け報告は、必要範囲を分けて依頼できます。日本語資料の対応可否、報告頻度、申告控えの受渡し、原本の保管と回収方法は、契約前に担当者へ確認してください。以下は業務範囲を相談する際の確認項目であり、すべての契約に含まれる成果物ではありません。
- 月次残高と日本語説明の対応範囲
- 実際に提出した申告書と受領控え
- 不足証憑の確認と追加資料の期限
- 決算・監査調整の担当と日程
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