
月次の流れ
勤怠と残業のデータを毎月20日までにお預かりし、25日までに明細の草案を提示、月末に支給。PND.1の所得税申告は書面なら翌月7日まで、電子申告なら延長期限まで、社会保険は翌月15日までに納付します。料率と月額上限は計算日時点で有効な規定に従います。休職、試用期間中の退職、期中の昇給といった変動は、必ず書面で一度確認します。口頭のままにすると年末の照合で根拠が残りません。
駐在員は三つの書類が揃っている必要があります
労働許可に記載された職位と給与、雇用契約の条文、そして毎月の実支給額。この三つが一致していないと、更新時の照合で追加説明を求められることがあり、申告給与が労働許可の下限を下回る場合は補正が必要になることがあります。昇給のたびにこの下限を確認し、年次更新の三か月前には給与と納税の記録を揃えるようご案内しています。
日本の本社から一部の報酬を受け取っている駐在員については、その部分がタイの課税所得に含まれるかを滞在日数と支払元から個別に判断し、根拠を書面で残します。
人件費は推移が見えて初めて使える
明細のほかに、毎月の人件費表を部門別に出します。基本給・残業・手当・社会保険の事業主負担・退職給付の引当を分け、前月と前年同月に並べます。製造業では残業比率、サービス業では一人当たり売上——業種に応じてこの指標を表の先頭に置いています。
退職金の計算は証拠を残す形で
タイの労働法は勤続年数に応じた解雇補償を定めており、120日以上で30日分、20年以上で400日分まで段階的に上がります。計算の基礎は平均ではなく最終給与で、ここは誤りやすい箇所です。勤続区分・計算基礎・最終金額を精算書にまとめ、双方の署名を取って保管します。後に労働争議となった場合、この書面を根拠資料として使えます。
確認可能な公的情報源
以下のリンクは、法令・申告規則を公表するタイの所管機関に直接つながります。
- 1. Labour Protection Act B.E. 2541 (1998)
Wages, overtime, holidays, severance and the employer duties that drive payroll computation.
- 2. Social Security Act B.E. 2533 (1990)
Employer and insured registration, the wage base, contribution rates, remittance deadlines, and the seven benefit categories.
- 3. The Revenue Code
The governing text for income tax, VAT, specific business tax and stamp duty, together with the ministerial regulations and departmental instructions issued under it.
タイの会計・税務に関するよくある質問
タイで法人を運営される日本企業向けに、記帳代行、VAT、社会保険、決算のポイントをまとめました。料金は取引量に応じた個別見積りです。コールセンターまたは LINE よりご相談ください。
タイ法人の毎月の申告義務は何ですか。
VAT登録事業者は原則として毎月PP.30を提出します。源泉所得税は給与ならPND.1、その他は受取人・所得の区分に応じてPND.3、PND.53、PND.54などを確認します。PP.はVATの様式で、PND.とは別です。社会保険は登録・加入状況と当月の賃金から申告・納付義務を確認します。すべての法人に同じ月次様式が必要とは限りません。
日本語でのやり取りは可能ですか。
希望する報告言語と連絡方法を担当者に伝え、対応可能な範囲を確認してください。日本本社向け資料はタイの法定帳簿・申告書と区別します。日本語の請求書や契約書がある場合も、取引の証拠や現地の記載要件が不足しないかを確認する必要があります。
設立直後で売上がない場合も申告は必要ですか。
タイの有限会社は、売上がなくても帳簿と年次決算の義務が原則として残ります。VAT登録済みなら売上のない月もPP.30を提出しますが、仕入VATや繰越額までゼロとは限りません。源泉税などの月次申告は支払内容から確認します。年次のDBD提出とPND.50は別の期限で管理し、遅延の負担も税額や違反内容ごとに確認します。
駐在員の給与計算と源泉徴収はどう扱いますか。
国内外の支給額、タイでの勤務、居住状況、雇用契約を整理して税務上の扱いを確認します。海外から支払われる給与が一律に非課税になるわけではありません。給与計算、源泉税、社会保険の対象と実際の支払額を分け、委託範囲と申告担当を契約前に確認してください。
監査は毎年必要ですか。
タイの有限会社の年次財務諸表は原則として公認会計士の監査対象です。帳簿作成、独立した監査、総会承認、DBDへの提出、PND.50の法人税申告は別の手続きです。他の法人形態の監査要件を有限会社と同一視せず、監査人の選任と業務範囲を確認してください。
依頼の流れと必要資料を教えてください。
登記書類、VAT 登録の有無、直近の帳簿または銀行取引明細、従業員数をご共有ください。作業量を確認したうえで個別にお見積りします。定額の料金表は掲示していません。
業務開始前に確認する成果物と地域窓口
記帳、申告、年度決算、本社向け報告は、必要範囲を分けて依頼できます。日本語資料の対応可否、報告頻度、申告控えの受渡し、原本の保管と回収方法は、契約前に担当者へ確認してください。以下は業務範囲を相談する際の確認項目であり、すべての契約に含まれる成果物ではありません。
- 月次残高と日本語説明の対応範囲
- 実際に提出した申告書と受領控え
- 不足証憑の確認と追加資料の期限
- 決算・監査調整の担当と日程
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