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VAT登録 · 日本語デスク

申請書の書き方より前に、義務が生じた日を確定させる

日本本社の感覚では「売上が伸びてから登録を考える」となりがちですが、タイでは課税売上の累計が基準額に達した時点で義務が発生し、そこから法定期間内の申請が求められます。当事務所はまず直近十二か月の入金内容を課税・非課税・対象外に分け、義務の開始日を確定します。その上で遡って登録するのか、次の期から計画的に登録するのかを判断します。

Accountant completing a VAT registration application on a laptop with documents and a company seal
Accountant completing a VAT registration application on a laptop with documents and a company seal

判定で見る三つの論点

  • 売上区分:どの入金が課税対象で、どれが非課税または対象外か。区分を誤ると累計額そのものが変わります。
  • 取引形態:親会社向け役務提供、国内転売、手数料収入では判定の考え方が異なります。
  • 期限:義務発生日から申請までの期間は法定であり、超過分は遡及登録として扱われます。

申請が止まりやすい実務ポイント

1) 事業所の証明。賃貸契約の借主名義が申請法人と一致している必要があり、転貸の場合は上位の貸主の同意書まで揃えます。現地確認の際に看板や部屋番号が契約書と合わないと差し戻しになります。

2) 定款目的と実際の事業の不一致。実際の業務が目的に含まれていないと、定款変更を先に求められ工程が一段増えます。設立段階で目的を広めに設計しておくのが実務的です。

3) 署名権限。日本人取締役の在留資格書類と署名者が一致し、代理署名には委任の連鎖が明確である必要があります。

登録後に毎月起きること

登録の効力が生じた月から、取引がない月も含めて毎月PP.30を提出します。仕入税額控除には形式要件を満たすタックスインボイスが必須で、領収書やチャット画面、送金控えでは代替できません。当事務所は証憑受領の段階で不備を選り分け、差し替えを依頼します。年次監査の段になって控除が否認される事態を避けるためです。

国外送金にも注意が必要です。海外へのサービス料支払いは、VATの納付義務と源泉徴収義務が同時に生じる場合があり、申告書も期限も別建てです。どちらか一方の失念でも延滞金の対象になります。

対応範囲と限界

判定根拠の提示、書類一式の作成、申請・現地確認・登録後の申告までの同席と説明を担当します。「登録は不要」「加算税は必ず回避できる」といった断定はいたしません。事実関係と当局の認定に依存する領域だからです。事実を明確にし、書類を揃え、期限を守ることが私たちの役割です。

確認可能な公的情報源

以下のリンクは、法令・申告規則を公表するタイの所管機関に直接つながります。

  1. 1. The Revenue Code

    The governing text for income tax, VAT, specific business tax and stamp duty, together with the ministerial regulations and departmental instructions issued under it.

  2. 2. Revenue Department e-Filing system

    The online filing and payment channel, including the extra days granted to electronic filers.

  3. 3. e-Tax Invoice and e-Receipt system

    Rules for issuing, delivering and retaining electronic tax invoices, including digital signing.

日本語のよくある質問へ

月次記帳、VAT、決算、税務調査などの疑問をテーマ別の日本語Q&Aにまとめています。

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タイの会計・税務に関するよくある質問

タイで法人を運営される日本企業向けに、記帳代行、VAT、社会保険、決算のポイントをまとめました。料金は取引量に応じた個別見積りです。コールセンターまたは LINE よりご相談ください。

タイ法人の毎月の申告義務は何ですか。

VAT登録事業者は原則として毎月PP.30を提出します。源泉所得税は給与ならPND.1、その他は受取人・所得の区分に応じてPND.3、PND.53、PND.54などを確認します。PP.はVATの様式で、PND.とは別です。社会保険は登録・加入状況と当月の賃金から申告・納付義務を確認します。すべての法人に同じ月次様式が必要とは限りません。

日本語でのやり取りは可能ですか。

希望する報告言語と連絡方法を担当者に伝え、対応可能な範囲を確認してください。日本本社向け資料はタイの法定帳簿・申告書と区別します。日本語の請求書や契約書がある場合も、取引の証拠や現地の記載要件が不足しないかを確認する必要があります。

設立直後で売上がない場合も申告は必要ですか。

タイの有限会社は、売上がなくても帳簿と年次決算の義務が原則として残ります。VAT登録済みなら売上のない月もPP.30を提出しますが、仕入VATや繰越額までゼロとは限りません。源泉税などの月次申告は支払内容から確認します。年次のDBD提出とPND.50は別の期限で管理し、遅延の負担も税額や違反内容ごとに確認します。

駐在員の給与計算と源泉徴収はどう扱いますか。

国内外の支給額、タイでの勤務、居住状況、雇用契約を整理して税務上の扱いを確認します。海外から支払われる給与が一律に非課税になるわけではありません。給与計算、源泉税、社会保険の対象と実際の支払額を分け、委託範囲と申告担当を契約前に確認してください。

監査は毎年必要ですか。

タイの有限会社の年次財務諸表は原則として公認会計士の監査対象です。帳簿作成、独立した監査、総会承認、DBDへの提出、PND.50の法人税申告は別の手続きです。他の法人形態の監査要件を有限会社と同一視せず、監査人の選任と業務範囲を確認してください。

依頼の流れと必要資料を教えてください。

登記書類、VAT 登録の有無、直近の帳簿または銀行取引明細、従業員数をご共有ください。作業量を確認したうえで個別にお見積りします。定額の料金表は掲示していません。

業務開始前に確認する成果物と地域窓口

記帳、申告、年度決算、本社向け報告は、必要範囲を分けて依頼できます。日本語資料の対応可否、報告頻度、申告控えの受渡し、原本の保管と回収方法は、契約前に担当者へ確認してください。以下は業務範囲を相談する際の確認項目であり、すべての契約に含まれる成果物ではありません。

  • 月次残高と日本語説明の対応範囲
  • 実際に提出した申告書と受領控え
  • 不足証憑の確認と追加資料の期限
  • 決算・監査調整の担当と日程

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